本校は、大正2年、滑川町立滑川実科高等女学校として開設され、本年で創立112年目を迎えました。幾多の変遷を経て、現在、普通科、薬業科、商業科、海洋科を有する総合制高校として、日々、新たな伝統を積み重ねています。
各学科の特徴として、普通科は、自ら課題を見つけて解決に導いていく探究的な学びを取り入れた授業を行い、将来にも生かせる思考力・判断力・表現力の育成を、薬業科は、製薬・薬理・分析の3領域を幅広く学び、薬に関する総合的な技術・技能を習得した薬のエキスパートの育成を、商業科は、地域活性化への取組みなど、地域貢献の活動を推進し、ビジネスの基礎を身につけたエキスパートの育成を、海洋科は、海の環境保全の推進や食品の安全性と品質向上への取組みなどを通した地域に貢献できる担い手の育成を、各学科が目指しています。
特に職業系専門学科では、クラフトコーラや海洋深層水ラーメン、缶詰等の販売に至る過程において、地域を教材にして幅広い分野を学び、研究活動や地域イベントに積極的に参加することで、深い学びを体現しています。このような日々の教育活動は、本校生徒のオリジナリティやバイタリティを深化させるための取組みとなるとともに、時代の変化に柔軟に対応しつつ、未来へアップデートしながら脈々と伝統をつなげる一助となっています。そして、地域の支えがあってこそ、本校の特色作りも進めていくことができると実感しています。
また、生徒たちは、生徒目標である「髙きを求める情熱」のもと、生徒信条である「文武両道」の精神を受け継ぎ、学習活動だけでなく部活動にも熱心に取り組んでいます。近年では、ウェイトリフティング部、弓道部、レスリング部、ソフトボール部がインターハイや国体などの全国大会に出場するとともに、数多くの運動部が北信越大会にも出場しています。文化部においても、吹奏楽部や薬学部等が活躍しています。
本校を目指す皆様、本校を応援してくださる皆様、そして地域の皆様、今後も本校の特色ある教育活動を推進し、地域に愛される学校づくりを進めてまいりますので、変わらぬご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
校長 嶋谷 克司